まる旅ログ

仕事を辞めてオーストラリアに飛び出し、3年間過ごした喜怒哀楽の記録。

【失敗談】オーストラリアで初めて車を購入したら大失敗した話。

 

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今回はオーストラリアでの車問題について書いていきます。

 

ワーホリでオーストラリアに来ると、ファームジョブをするためやロードトリップをしたいなどの理由から「車の購入」を考える人も多いのではないでしょうか。

 

車を買いたいけどオーストラリアで車を買うのって不安だな。騙されたりするのかな・・・

 

こう思っている方へ少しでも参考になればと思い、私たちの「車購入から故障までの失敗談」を共有させていただきます。ぜひ最後まで読んでみてください。

 

 

車選びは慎重にやろう

車の見つけ方

オーストラリアでは中古車が個人間で売買されているのが一般的です。FacebookやGumtree(オーストラリアのサイト)で広告が出ているので、そこから見つけることが出来ます。

ディーラーショップを利用することも可能ですが、その分お金が割高になるので私たちは自分たちで探すことにしました。

 

条件を絞る

どんな車が買いたいか、条件を絞って探すと良いです。条件には以下のようなものが挙げられます。

価格、年式、走行距離、ガソリンタイプ、オートマかマニュアルかなどです。

 

私たちは以下の条件で探しました。

価格は「5000ドル以下」

年式は「2010年以降」

走行距離「20万キロ以下」

ガソリンタイプ「ガソリン」

 

レジョについて知っておく

オーストラリアで車を買うにあたって知っておかないといけないのがレジョについてです。

レジョとは車の登録のことで、レジョがない車は運転することが出来ません。レジョが無い状態で運転していると警察に捕まりますので注意しましょう。

レジョを発行させるには、安全に走れるかのピンクスリップ証明書をもらわないといけません。また6か月間か1年間の期間を選択して登録料を前払いする必要があります。このようにレジョを更新するには出費もあり面倒くさいため、レジョの残り期間が多い車の方が理想的です。

 

\詳しいレジョの更新方法はこちら/

jmstorybox.info

 

レジョの残り期間がどれくらいあるかは、州のService(市役所)ホームページで簡単に確認することが出来ます。ただし車のナンバープレートが必要なので、ナンバープレートを隠して広告を出している車については確認が出来ません。

NSW州のレジョチェックのページを載せておきます。

Check a vehicle registration | Service NSW

もしその車の過去の履歴を見たいならお金約20$を払う必要がありますが、事故車であるかどうかなど知ることが出来ます。私たちはお金を払うのが嫌だったのでそこまではしませんでしたが、本当に買いたいと思う車があれば確認しておくと良いと思います。

 

気に入った車があったらすぐにインスペクションしよう

条件に合うものがあったら、即連絡します。まだ買えるかどうか、ほかに聞きたいことをメッセージで送って聞いてみます。私たちは合計6人くらいに送りました。

連絡がついたらインスペクション(試乗)の予約をします。他の人もこの車に興味を持っている可能性があるので、インスペクションはすぐに行った方が良いです。

 

〈私たちの失敗ポイント〉

私たちは車を探しているときはMilduraにいて、Coffs Harbourに戻る途中のSydneyで車を買うという稀な状況でした。そのためインスぺクションも購入もすべてSydneyにいる2日間終わらせないといけませんでした。なので買いたいと思った車を見つけても私たちがインスペクションをする前に他の誰かがすでに購入していたということが何度もありました。

今いる場所とインスぺの場所が遠く、インスペクションできる日にちも限られていたことが失敗でした

 

公証の準備を忘れていた(韓国人彼氏)

私はペーパードライバーで免許証も日本から持ってきてないので、運転は韓国人彼氏が担当ということになっていました。が、韓国人がオーストラリアで運転をするには国際免許証の他に公証が必要だったのです。これに気づいたのが車購入予定日の1週間前でした。

Sydneyの韓国領事館に行けば10ドルですぐに作ってくれるとのことでしたが、私たちがSydneyに滞在する日にちはちょうど土日で休館日なので出来ない

結局Sydneyに出発する日の朝に、公証を代理で作ってくれる会社を発見し連絡をしました。公証代理代(速達)60ドルを支払いSydneyで受け取ることが出来ました。

 

こんなインスぺクションは怪しい

土曜の早朝にSydneyに到着後、ホテルにチェックインして束の間の睡眠をし、インスぺクションの場所にバスで移動しました。

 

ここからは私たちの失敗談(騙された話?)になります。

インスペクションのドタキャン

インスペクション約束の時間になっても車の売り手の人から返事が来ないのを心配していると、まさかのドタキャンされたのです。私たちのインスぺを忘れていたみたいで、今いる場所から電車で2時間のところにあるwoolongongに車が置いてあるというのです。明日woolongongに来てくれたらインスぺできると言われ気分がすごく悪くなりましたが、もう時間もなくこれ以上の車はなかなか見つからないと思い、翌日インスペクションしに行きました。

 

売り手不在のインスペクション

翌日woolongonまで電車で向かいました。駅からインスぺクションの場所までまさかのバスもウーバーも無く、仕方なくタクシーに乗ってインスぺクション場所へ行きました。

連絡をすると、売り手の友達がおそらく寝起きの状態で来て車を見せてくれたましたが、売り手本人は不在でした。

今考えたら、インスぺキャンセルや本人不在や怪しいとこ満載ですね。

 

いくつか細かい点を除けば、全体的に大丈夫だと判断しました。実際に少しだけ運転したけど異常と思われるものはくそのまま購入を決めました。

レジョが切れているがピンクスリップは持っているのでレジョを付けてSydneyまで持ってきてくれると言われ、私たちはまた電車でSydneyまで戻りました。

 

現金の準備ができていなかった

夜8時に車の受け渡しまでにまたまた問題がありましたので、これも共有しておきます。

支払い方法を確認しておらず、受け渡しの30分ほど前に現金が必要だと知り、急いでATMに行きました。が、1日の引き出し金額の上限が1000ドルになっており、残りの3100ドルがどうしても現金で手に入らない。

キャッシュは無理だからトランスファーでいいかと聞いたら売り手はオッケーと言ってくれました。がしかし、1日に送金する上限金額も1000ドルになっていたのです・・・・

パニック。もう時間がない。

 

急いでANZ銀行のネットバンクの上限金額変更をしようとしたらシークレット質問があり、まさかの全問不正解。

過去の自分、何を答えたんや!!忘れんな!!

案の定、ロックがかかってしまいました。

やばすぎ。

 

すぐに銀行に電話して、なんとかトランスファー上限金額を5000ドルに引き上げてもらいました。

焦りのアドレナリンのせいなのか、いつもより電話の英語が聞き取れた気がします(笑)

 

色々ありましたが、ようやく売り手本人と会い車とカギとピンクスリップをもらい、代金を支払って終了しました。

次の日私たちはこの車に乗ってCoffs Harbourまで向かいました。

 

 

購入後の違和感 

Coffs Harbourまでの長距離運転を終えた後、車に以下の2つの気になる点が見つかりました。

ブレーキがあまり効かない。

ハンドルが少し曲がっている。

 

上記以外にも、購入時にすでに分かっていた不具合はこのようなものがありました。

オーディオ故障

ガソリンメーター調子悪い

*運転席と助手席の間のボックスが閉まらない

*ボンネットの支え棒が無い

*スペアタイヤとその修理セットが無い

 

様々な不具合が見え始め、この車を買って本当に良かったのか不信感が募るようになっていきました。

 

不具合の修理に出費がかさむ

ブレーキとハンドル歪み

ブレーキが利かないのはブレーキパッドが消耗されているからだと考え、すぐにメカニックへ行きました。

Woolgoolga Mechanical Repair shop (25 Bosworth Rd, Woolgoolga NSW 2456)

 

調べてもらうとブレーキパッドは異常なしとのことでしたが、納得できないので実際に乗ってもらいました。

メカニックの方が運転後にボンネットを開けてどこか触っていましたが、そのおかげでブレーキはきちんとかかるようになりました。一体原因がなんだったのか説明が無かったので分かりませんでしたがチェック代20ドルだけで済んだので良かったです。

 

ハンドルもまっすぐに直されていて、ひとまず安心しました。 

 

ガソリンメーター

ガソリンメーターの不具合をメカニックに聞くと、簡単には修理できないと言われました。いったんガソリンタンクを丸ごと抜いて新しいのを入れないといけないので値段が高いということで、その時は修理をあきらめました。

この不具合は、ガソリンを入れてもすぐにメーターが0になるだけだったので、運転には問題はありませんでした。しかし頻繁にガソリンを入れないといけないのでめんどくさくはありました。

 

オーディオ

オーディオの修理をしてくれるという別のメカニックへ。

チェックしてもらったら本体を新しいのにしないといけないみたいで、Supercheap(車用品店)に行って買ってきたら、取り付けはしてあげると言われました。

カーオーディオは意外に高くて、150$から300$くらい。今在庫がある一番安いやつを購入しました。

それを持ってさっきのメカニックに戻りました。約2時間くらいかかって取り付けてもらいました。念願のブルートゥ―スもばっちり!取り付けてくれたお爺さんはお金はいらないと言ってくださり、、、無料。おまけに冷たいコーラまで頂いて・・・感謝です。

 

 

 

エンジンオイル

車を購入してから走行中に何か燃えるような匂いが度々しており確認すると、エンジンオイルが無いことが判明しました。それが購入してから1週間後のことでした。

急いでSupercheapでエンジンオイルを5L38ドルのやつを購入して入れましたが、その後も走行中に燃えるにおいがすることが多くなり、異常を感じ始めました。

運転席の周りやマフラー部分、ボンネットの中など、様々な箇所でオイルの燃えるにおいがしたため、再びメカニックへ行くことに。

そこで検査をしてもらうと、エンジンオイルが色々なところに漏れていたとのこと。私たちが、既定の線よりもはるかに多くエンジンオイルを入れてしまっていたみたいでした。

これを修理するとなるとエンジンを一回抜いて新しいのを入れるため高額になると言われました。とりあえず、オイルを一回全部抜いてフィルターも交換してもらい、新しいオイルを既定の量入れてもらいました。

 

完全に修理はしないので、オイルを頻繁に確認するようにということと、運転はできるが何かあったらまた来るようにと言われて終わりました。

 

急にエンジンストップし動かなくなる

メカニックで見てもらった2日後、運転中に急にエンジンが止まり動かなくなったのです。なんとか道路脇に急停止しましたが、その後もエンジンはかからず。

レッカー車をすぐに呼べばよかったのに、きちんと調べもせずに友達の「レッカー車を呼ぶのは何千ドルもかかる」という言葉を信じて断念。友達の友達が自国でメカニックをしていたそうで、その方に車を見に来てもらうことにしました。

 

調べてもらうと、エンジンをかけた時に通常はオイルが吹き上がるらしいが、それが見えず、チェーンベルトも消耗されてると。これはエンジンを新しいのに替えるしか方法がないかもと言われ、愕然としました。

 

2日前にメカニックで見てもらったのに!!

もともとエンジン部分に問題があったみたいだ、、、

 

結局その友達の友達の方に車を引っ張ってもらい、友達の家に置いてもらいました。

 

\その後この車は盗難されました/

jmstorybox.info

 

 

車を購入した10日後に故障という悲劇

 私たちがオーストラリアで初めて購入した車は、10日後には動かなくなりました。

 結局車の購入と修理もろもろでかかった費用の合計金額は 4576.35ドル

 

内訳

車本体 4100ドル

+公証速達代 60ドル

+レジョ変更費用 79.35ドル

+ブレーキパッドチェック代 20ドル

+カーオーディオ 159ドル

+エンジンオイル 38ドル

+オイル交換とフィルター交換 120ドル

 

 

私たちが失敗した理由

車選びを焦ってしまった

失敗した理由1つ目は、車選びを焦ってしまったことです。私たちはSydneyに滞在するたった2日の間でインスペクションと購入をしようとする無謀ともいえることをしてしまいました。

もっと時間に余裕を持って選ぶべきでした。また、インスペクションは良い車が見つかったらすぐにやらないと意味が無いので近い場所で選ぶべきだと思いました。

 

不信感をそのままにしてしまった

今回購入の際に「おかしいな怪しいな」と思ったところがいくつかありました。インスペクションのドタキャンや本人不在、車もきれいに掃除されておらず、管理してないなと思ったり。こんな少しの怪しさでも見逃したらだめだと感じました。

自分の心は思ったより正直で客観的に物事を判断しているのかも。面倒だからといって、不信感を無視しないようにするのが大切です。

 

車に無知すぎた

私たちの失敗の最大の理由は、車のことをあまりにも知らな過ぎた点です。

インスペクションの際にエンジンオイルなどの重要な部分を確認しておらず、ただ軽くチェックするだけでした。

個人の売買なので簡単に詐欺まがいのこと、つまり不具合があるのにそれを言わない人で売る人もたくさんいるということを頭に入れておかなくてはなりません。それを見抜くためには、車の知識をある程度は知っておく必要があります。ネットで調べると中古車の見極め方や確認ポイントがいくらでも出てくるので、インスペクションの前に必ず確認しておくことが大事です。

 

 

まとめ

オーストラリアでの車購入失敗談はいかがだったでしょうか。今回の件で4500ドルという大金を失った私たちが言えることはただ一つ。

「車についての知識を頭に入れて、疑ってかかれ」ということです。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。読んでいただきありがとうございました。

 

 

\車の購入の成功談はこちら/

jmstorybox.info