まる旅ログ

仕事を辞めてオーストラリアに飛び出し、3年間過ごした喜怒哀楽の記録。

【オーストラリア】ファームコントラクターが稼ぐ仕組み|実体験

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今回は、ファームジョブをするのに知っておくべき「コントラクターの秘密」について書いていきたいと思います。

 

私は約2年間ファームジョブを経験してきました。
その中で少しファームコントラクターの仕事にも携わりました。
(結果は失敗だったのですが)

ファームジョブの仕組み、コントラクターの仕事内容など、細かく説明していきたいと思います。

 

■この記事で分かること■
・ファームジョブの仕組み
・ファームコントラクターの仕事内容
・ファームコントラクターの給料について

 

ファームジョブについて少しでも知ってもらえたらと思います。
ぜひ最後まで読んでみてください。

 

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ファームジョブとは

まず始めにファームジョブについてです。

ワーホリビザには期間を延長できる制度があり、それをセカンドビザ・サードビザと呼びます。

【セカンドビザ】
条件:ワーホリビザ中に1次産業の仕事で88日間働く
権利:1年間滞在期間が増える。(トータル2年滞在可能)

【サードビザ】
条件:セカンドビザ中に1次産業の仕事で6か月間働く
権利:さらに1年間滞在期間が増える。 (トータル3年滞在可能)


1次産業には漁業や林業もありますが、多くの方は農業(ファームジョブ)をしてセカンドビザやサードビザをゲットしています。
ビザのためにファームジョブをしているということです。

 

ファームジョブの探し方・応募方法

一般的なファーム、個人ファーム

ファームジョブの情報は色々な場所から探すことが出来ます。

例)

・Facebook

・Gumtree

・日豪プレス

・JAMS

気になるファームジョブを見つけたら、あとは連絡をするだけです。一般的に、面接や履歴書の提出の必要はなく、誰でも簡単に応募することが出来ます。

サイトに紹介されている情報だけでは不十分ですので、仕事内容や給料体制、勤務日数、勤務時間など気になることは事前に詳しく聞きましょう。ここで返事が遅かったり、対応が悪いと感じたら違うところへチェンジするのも良いと思います。

いわゆる「悪徳ファーム」に入ると、給料が支払われない・ペイスリップが出ないということが起きてしまいます。
ペイスリップというのは給料明細のことで、セカンドビザやサードビザ申請の時に仕事をした証明として提出する資料になります。なのでペイスリップがきちんともらえるかどうかの確認は必ずした方が良いです。

 

ここで注意!!
ペイスリップは簡単に作ることが出来るそうで、偽物のペイスリップの場合もあるとか。自分の口座には税金を引かれた後の給料が入っているのに実際は政府に税金が支払われていなかった(会社やコントラクターが悪徳で、ワーカー達の税金を自分たちのものにしていた)・・・というようなことが起きないように、自分の税金についてもその都度しっかり確認しておきましょう

 

悪徳ファームかどうか分からなくて不安という人は、友達や知り合いから紹介してもらうのが一番良いかと思います。なので語学学校にいる間やシティにいる間に情報を集めることが大切になります。
最近は語学学校でファームを紹介してくれるところもあるそうです。

 

コスタ

コスタはオーストラリアの最大手ファーム会社です。

コスタのホームページから応募フォームに入力し、返事を待ちます。返事が来るのが2週間後の場合もあれば、5か月後の場合もあります。その為コスタにまず応募し、返事を待つ間に他の個人ファームで働くという形を取る人が多いみたいです。

コスタは大企業なので、給料やペイスリップの心配はいりません。また、トイレ設備やファーム環境、勤務体制も問題ありません。
ただ、応募するのに入力する項目や提出書類などがとても多く、少し面倒くさいと感じるかもしれません。

 

\コスタ応募方法についてはこちら/

jmstorybox.hatenablog.com

 

コントラクターの役割

ファームコントラクターとは、私たちワーカーとファーマーを繋げる役割をしている人のことです。つまりコントラクターが働く人を集めてファーマーに提供し、その紹介料をもらっているのです。

Facebookや日豪プレスなどにファームの募集情報を載せているのがほとんどがコントラクターです。もしくはコントラクターの友達が助けて、日本語で書いてあったりします。

コントラクターの仕事

コントラクターはファームに来てファーマーと話をして、仕事の予定やワーカーに問題が無いかなどの確認をします。

ほとんどのコントラクターの下には、サブコントラクターやスーパーバイザーという役職の人がいます。

【サブコントラクター】
働く人を集めてコントラクターに紹介する役割。
集めたワーカー分の手数料が給料として入ります。
コントラクターと同じ役割ですが、国籍や仕事場所によって集める人を分担しています。

【スーパーバイザー】
ファームでワーカーに直接指示を出す役割。
給料は時給制です。
ピッキングのミスチェックやパッキングのクオリティチェック、休憩や移動の指示、ワーカーの管理など多くの仕事があります。
スーパーバイザーがサブコントラクターの役割を担ってることが多いです。

 

私たちワーカーがコントラクターを通さずに、直接自分でファームを探すことも可能です。ファーマーと直接契約をして働くというケースもあります。しかしほぼ難しいと言えます。ファームの長期経験者であったり、ファーマーと知り合いであれば可能な場合もありますが。ですので、多くの場合このファームコントラクターに仕事を紹介してもらう形になると思います。

 

コントラクターの給料

コントラクターは基本、めたワーカーをファーマーに紹介することで手数料が入りますが、その形は大きく分けて2パターンあります。

 

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ワーカーの給料とコントラクターの手数料が別

ワーカー1人に対して何%の手数料と決まっていて、働いたワーカーの人数分そのままコントラクターが受け取ることが出来ます。
ワーカーの歩合の単価には関係が無く、ワーカーにはファーム側が決めた単価そのままで給料が入ることになります。

この場合は私たちワーカーには特に影響ないね

 

ワーカーの給料とコントラクターの手数料が一緒

ファーマーから受け取る給料が、コントラクターからワーカーに支払うべき給料とコントラクターの手数料が一緒になっています。つまりファーマーからコントラクターに対して「今週の手数料はこれだけだよ」という決まったお金がないということになります。

そうなるとコントラクターはこのお金の中から自分たちの給料を受け取る必要があるので、ワーカーの給料(単価)を下げることになります。

例えば、ファーマーが決めた単価が3.5ドル/Kgだとしても、実際にワーカーがもらう給料の単価は3ドル/Kgになり、その差の0.5ドル/Kgがコントラクターの手数料となる、ということです。私たちワーカーがファーマーの単価を知る機会は無いので、コントラクターがどのくらい手数料として取っているのかは不明です。

ここで注意!!
悪徳コントラクターとは、その手数料をたくさん取ってワーカーの単価を低くしているのです。他のファームと比べて明らかに単価が低かったら、そのコントラクターは疑った方がいいかもしれません。

 

 

 

コントラクターになるには

誰でもなれる

コントラクターになるには特に資格などは必要ないです。
実際に私でもなれました(笑)
ワーカーとして働いていた人がコントラクターに誘われる形が主流です。もしコントラクターに興味がある方は、コントラクターと仲良くしておくと良いです。

ファーマーとの連絡係やワーカー集めのために基本的な英語力は必要になります。またワーカーの送り迎えをしたり、ボスとミーティングがあったりするため自分の車を持っておく方が良いです。

よって国際免許証と車そして英語力があれば、どなたでもコントラクターに挑戦できるということです。

 

会社を作るなら資格が必要

会社を作るためには数種類の資格が必要で、政府から認定されないといけません。

しかしこの資格を持って政府から認定されている会社は少なく、無資格の会社で金もうけのためにコントラクター業をしているところもあります。

 

■ポイント■
最近ではこの取り締まりが厳しくなり、政府が抜き打ちでチェックに来たり会社の銀行を確認したりしているそうです。会社が無資格であると分かれば、そこに所属するワーカーも全て業務停止になってしまいます。
働く際は会社情報をしっかり聞いて確認することが大切です。

 

  

実際にコントラクター業を経験して

私は少しだけコントラクター業を経験しました。

私は半年以上同じ会社のファームで働いており、メインコントラクターA氏からサブコントラクターの誘いを受けました。当時の彼氏がメインコントラクターと親しかった為です。彼はスーパーバイザーもやるという話で、承諾しました。

 

何をしたか

コントラクターとして実際に以下のことをやりました。

・ワーカー募集の広告をFacebookやGumtreeなどにポスティング。

・ワーカーからの電話・メールなど連絡対応。

・新しいワーカーに仕事や給料などの説明。

・ワーカーに提供するシェアハウスの管理(家賃集め、掃除器具の調達など)。

・ワーカーのピックアップ

・ワーカーの記録管理、給料計算。


私たちも他のワーカーと同じくピッキングの仕事もしつつ、上記のコントラクター業もやっていました。

 

\詳しい流れはこちらに書いています/

jmstorybox.info

 

どう感じたか

この仕事をしてまず感じたのは、ワーカー集めは難しいということです。

色んなサイトやコミュニティに何回も広告を出しても、思っていたほどの連絡はなく、人集めに苦戦しました。コントラクターA氏から要望のあった日本人や韓国人の方からは一向に連絡が来ず、悩みました。
人脈の広い人で何年も経験がある人でないと、ワーカー集めは厳しいと感じます。

またピッキングの仕事をしながら、仕事終わりに駅まで新しいワーカーを迎えに行き、ワーカーの記録の整理と給料計算、求人広告・連絡対応をするなど、やることが多く毎日忙しかったです。

サブコントラクターという立場は、ワーカーとボスとの間であっちからもこっちからも不満や要求を言われることが多く大変でした。ワーカーの気持ちがよく分かる私にとってボスのやっていることが汚く感じ、正直精神的に落ち込んでしまいましたね(;´・ω・)

 

どのくらい稼げたか

毎日忙しく頑張っていましたが、サブコントラクターとしての給料はほとんどなかったです。

というのはコントラクターA氏が全て自分の都合の良いように私たちやワーカーを動かし、A氏自身だけの金稼ぎをしていたからです。A氏が悪徳コントラクターだと分かったのが遅すぎて、私たちは逆に時間も体力もお金も無駄にしてしまいました。

当時の彼氏がスーパーバイザーになるという約束もいつの間にかなくなり、A氏がスーパーバイザーになっていました。スーパーバイザーとしての給料を払いたくなかったのです。

A氏の話に矛盾が生じることが多くなり、今までの不信感が形になっていきました。
例えば、急に今週はペイスリップが出ないと言われたり、シェアハウスの掃除用具はA氏が払うと言っていたのに結局私たちが払ったり、私たちが集めたワーカーを良いパッチに入れてくれると言っていたのに結局A氏が集めたワーカーだけを入れていたり・・・

A氏が自分さえ稼げれば良いという考えの人ということが明らかになったので、この仕事を辞めることにしました。

結果として私はお金と時間を無駄に使っただけになってしまいましたが、今では良い経験だったと感じています。世界のどこにいてもお金儲けのために周りを傷つける人がいます。そんな人が哀れに思えるようになったからです。

良い会社であればきちんと手数料として給料がもらえると思いますので、興味がある方はコントラクター業に挑戦してみてもいいかもしれません!

挑戦する時はその会社・コントラクターが本当に信じられるかをきちんと確認してからね!!

 

まとめ・感想

コントラクターについてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。

ファームジョブ選びはコントラクター選びが重要になります。悪徳コントラクターだと感じたらすぐにそのファームを離れることが大切です。

一番良いのは、コントラクターを通さないで働けるファームジョブを探すことです。コスタなどの企業に申し込んだり、直接ファームに契約したり、オーストラリア人が出している募集を探したりと方法は色々あります。

私は失敗談しか共有できませんでしたが、コントラクターやスーパーバイザーとして活躍している日本人の方はたくさんいます。私の経験を反面教師にして頂けたらと思います。

 

皆さんが笑顔でファームジョブできますように願っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

参考記事

 

 

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