ワーホリに来てセカンドビザのためにファーム生活をする方も多いと思いますが、そこで心配なのが「家探し」ではないでしょうか?
ファームのシェアハウスは汚いとか狭いとか色々嫌な噂を聞くから不安・・・
こう思う方もいるかと思いますが、安心してください!
シェアハウスだけでなく他の選択肢もあります!!
それがカラバンパークです。
この記事では
・シェアハウスとカラバンパークの違いについて
・ファームジョブの際の家探しの注意点
をお伝えします。
約2年間ファーム生活をしてきた私がオススメするのは、カラバンパークです。
この理由を詳しく書いていきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
シェアハウスとは
ファームコントラクターが持っている家にワーカーを入れて住まわせるのがシェアハウスです。初めてファームジョブをする時にはシェアハウスに住む人がほとんどだと思います。
自分で家を探す必要はなく、ファームコントラクターが準備した家・部屋に入るだけです。ですが、空きがなくすぐに入れない場合や、希望したカップルルームに入れない場合などもあります。基本的に1人部屋はなくシェアルームになります。
電気代やWiFi代などは個人で払う必要が無く、家賃に含まれている場合が多いです。
家賃は、給料から天引きされる場合と、コントラクター(オーナー)に週一で支払う場合の2通りあります。
シェアハウスのメリット
✅英語の練習ができる
友達が出来る
シェアハウスの良いところは、友達がすぐにできるということです。
同じコントラクターの元で働いているワーカーが集まっており、家も仕事も一緒なのですごく仲良くなれます。仕事の愚痴を共有したり、一緒にご飯を食べたり、誕生日には全員でパーティーをしたりすることもあります。
また、男女一緒のシェアハウスだとファームラブに発展することもあります。実際に私もシェアハウスで出会った韓国人と付き合っていました。
恋や友情を育みたい、色んな友達を作りたいという方はシェアハウスがピッタリです。
英語の練習ができる
多国籍の人と1つ屋根の下で住むため、英語でのコミュニケーションが必要不可欠です。
毎日顔を合わせて挨拶したり一緒にゲームしたりと、英語を練習する機会がたくさんあります。
英語力を上げたい人はシェアハウスがおすすめです。
シェアハウスのデメリット
✅コントラクターとの問題
人数が多すぎる
ファームで用意してくれるシェアハウスとは多くがコントラクターが借りている(持っている)シェアハウスになります。
コントラクターはシェアハウスを持つことで、家賃収入も得ています。
家賃収入もたくさん欲しい彼らは、できるだけ多くの人数を無理やり入れようとします。明らかに2人しか入らないような部屋に2段ベッドを置いて3人部屋にしたり、リビングスペースや物置スペースに仕切りやカーテンを設置して部屋にしたりと、違法なんじゃないかと思うくらいのことをやってます。
人数が多いのに家の設備は不足しているため、トイレやシャワー、料理など何をするにも順番待ちが発生します。
また、人数が多いので家はすぐに汚くなります。ゴミもすぐにいっぱいになりますし、掃除用品も不足しています。
実際に私が不便だと感じた経験談をご紹介します。
経験談①:15人住んでるのにトイレが2個しかなく、毎朝行列ができていた。
経験談②:小さい部屋に3人が住み、荷物の置き場所がなく、ベッドの上に置いていた。
経験談③:14人住んでいるのに毎日5・6人分の量のお湯しか出ず、遅く帰宅した人は冷水でシャワーしないといけなかった。(季節は冬)
ウェイティング、ボンドによる問題
コントラクターは家賃収入がたくさん欲しいです。(ここ重要)
なので、仕事はまだないのに募集をかけてとりあえず家に住まわせ、家賃だけ払わせる、という詐欺まがいのケースもあります。いわゆる「ウェイティング」ですね。これは本当にもったいないですよね。
また、ボンドを不当な理由で返さないケースも実際に存在します。ノーティス(事前に家を出ると伝えること)を決められた期間までにしていたのに、「聞いていない」と言われることも。
文字に残しておくことで証拠になりますから。
悪徳コントラクターはたくさんいるので本当に注意しないといけないね
カラバンパークとは
観光客やシーズナルワーカーが短期的・長期的に滞在できる場所。
観光や旅行のために1泊だけ滞在する人もいれば、ファームワーカーのように2か月・3か月と滞在する人もいます。
宿泊場所だけでなく、プールやレストラン・バーなど娯楽施設が充実している場所もあります。
注)カラバンパークによって滞在できる上限期間が違うので事前に確認が必要。
滞在スタイルも様々あります。
・カラバン・・・キャンピングカーのような車の中に住む
・キャビン・・・部屋。スタジオ。
・パワーサイト・・・キャンピングカーやカラバンに住む。
・アンパワーサイト・・・テントサイト。
カラバン
カラバンはキャンピングカーのような長細い車の形をした部屋です。
その中にベッドやエアコン、キッチンが入っています。
トイレやシャワーは中に入っていない場合は、敷地内にある共用のトイレ・シャワー場まで行かないといけません。
キャビン
キャビンとはスタジオのような部屋のことです。トイレ・シャワー・キッチン・ベッドが1つの部屋に入っています。
写真のようなコンテナを仕切って作られているところが多いです。仕切りは厚くないため隣の人の音が聞こえることがあります。
冷蔵庫やテレビ、電子レンジなど生活に必要なものが揃っています。
パワーサイト
キャンプサイトのうち、大きな電力を使える場所です。
自分のカラバンやキャンピングカーで来た人は冷蔵庫やエアコンの使用に必要な大きな電力が必要になるため、このサイトで宿泊することが多いです。
アンパワーサイト
いわゆるテントサイトです。
宿泊する土地だけを借りる形なので、テントをたてるか車中泊するかして寝泊りします。そのため価格がとても安いです。
トイレやシャワーは共用のものを使います。シャワーは1回5ドルなど料金がかかる場合があります。
テントサイトには充電用のコンセントがないため、スマホやパソコンの充電は共用のキッチンか洗濯機コーナーにあるコンセントを使って行います。
カラバンパークのメリット
✅節約が可能
コントラクターが絡んでない
これが全てです。コントラクターに左右されないので、上記した詐欺まがいな被害に遭うこともありません。
全てのコントラクターが悪質だというわけではありませんが、注意するに越したことはありません。
また場所や条件など自分で決められるのもいいですよね。
カップルや仲の良い友達同士など、好きな人と好きな場所で自分たちに合った条件で暮らせることが出来るのでとても快適です。
節約できる
これはアンパワーサイトに限った話ですが、アンパワーサイトでテント生活をすれば家賃を大きく節約することが出来ます。
私たちが実際に経験したテントサイトは、高いところで100ドル/週、安いところだと65ドル/週でした。めちゃくちゃ安いですよね。
テント生活なので少し不便と感じますが、シェアハウスに住むより節約ができるのでお金を貯めたい人に向いています。
ただ、テント生活は気温によっては厳しい生活になるよ。寒かったり暑かったり・・・ストレスをため込まないように注意だよ!
テントサイトじゃなく、キャビンやカラバンでも150ドル/週とシェアハウスとほぼ変わりません。大人数で窮屈なシェアハウスで1週間130ドルとかを払い続けるよりは快適に過ごせるカラバンパークがオススメだと思います。
カラバンパークのデメリット
✅車を持っていないと厳しい
人との関わりが減る
車が必要
カラバンパークに住むには、車が必要だと言って過言はないでしょう。
コントラクターやファーム関係の人に送迎を頼めるなら問題ありませんが、そうでない場合は仕事や買い物に自分で行かないといけません。
コントラクターが用意したシェアハウスなら送迎はコントラクターに頼めますが、自分でカラバンパークを見つけて住む場合は、車が無いと不便です。
\車を買う時の注意事項はこちら/
おすすめのカラバンパーク
実際に私がファームジョブをする中で利用したカラバンパークのうち、良かったところを3か所紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
Mole Creek caravan Park (TAS州)
タスマニアでブラックベリーピッキングをしていた時に、2か月間利用しました。
お金を節約したかったため私はテント泊で過ごしました。
・家賃(テント泊):65ドル/週/人
・共用設備:無料WiFi、キッチン、洗濯機、トイレ、シャワー
・洗濯機:3ドル/1回
・シャワー:1ドル/1回
共用キッチンはキレイで、電子レンジ・冷蔵庫・バーベキューグリル・IHコンロがありました。洗濯とシャワーはお金がかかりますが、家賃がその分安いため気になりません。シャワーは1回5分しかないので、多少急ぐ必要があります。
敷地内はきれいに整備されており、そばを流れる小川の音が心地よいです。運が良ければこの小川でカモノハシを見ることも出来ます。
観光客がひっきりなしに訪れ、常に満員状態という人気ぶりです。
管理人のおばちゃんは優しくて、雨が降った日にはいつもテント泊の私たちを心配してくれました。
価格・設備・雰囲気全てが良かったです。
仕事に向かう道で、ウサギやシカ・クォッカなどの野生動物や牛や馬などたくさんの動物を見ることができます。
まさにタスマニアの自然を感じられる、落ち着いた雰囲気のカラバンパークです。
タスマニアに来た際にはぜひここで宿泊してみてください。
Mullaway Beach Van & Holiday Park(NSW州)
ニューサウスウェールズ州のコフスハーバー近くのカラバンパークです。
ブルーベリーピッキング・ラズベリーピッキングをしている時に5か月間住んでいました。
当時のパートナーと2人で、トイレシャワー・キッチンすべてが部屋の中にあるスタジオに宿泊していました。
・家賃(スタジオ):125ドル/週/人
・電気代:使用した分だけ
・共用設備:無料WiFi、キッチン、洗濯機、トイレ、シャワー
・洗濯機:2ドル/回
家賃は他のキャビンよりも安いですが、電気代を別で支払う必要がありました。
電気代は9月で暖房をいつもつけていた月が一番多く、70ドル程かかりました。
それ以外に気になるところは、無料WiFiの接続があまり良くなかったところです。
ですが、管理人のオージーのご夫婦が本当に親切な方で、バックパッカーの私たちの面倒をたくさん見てくれました。また管理人のおじさんはメカニックで車の不具合などを修理してくれました。
\この管理人さんが教えてくれました/
近くには海があり、歩いて行けます。また庭にはカンガルーやウサギがたくさん来ます。
自然豊かな中でゆっくり過ごせるカラバンパークです。
コフスハーバー付近はシェアハウスを持っているコントラクターが多いですが、カラバンパークという選択をしてみてはいかがでしょうか?
Three Rivers Tourist Park(QLD州)
クイーンズランド州のマンダベラという場所にあるカラバンパークです。シトラスパッキングの仕事をしていた時に5か月間住んでいました。
当時のパートナーと2人でキャビンに宿泊していました。キャビンには冷蔵庫も電子レンジもトイレシャワーもあるため、とても快適でした。
調理だけはキャビンの外のガスコンロでやらなければなりませんでしたが、共用のキッチンなどに行かなくて済んだので楽でした。
・家賃(キャビン):148ドル/週/人
・共用設備:無料WiFi、キッチン、洗濯機、トイレ、シャワー、プール
・洗濯機:2ドル
敷地はとても広く、きれいで落ち着いた雰囲気でした。シーズナルワーカーも多くいました。
また、近くにスーパーや郵便局など商店街があり立地的にも良かったです。
キャビンに住んでいる人は、2週間に1度トイレシャワー室の掃除点検がありました。それに合格しないと掃除代を別で支払わないといけないので、注意が必要です。
その他は特に気になることもなく、5か月間という長期間を快適に過ごすことができました。
シトラスジョブをしに来た際は、ぜひここを利用してみてください。
まとめ
私は約2年間ファームジョブをした中で、5回シェアハウス、5回カラバンパークを経験してきました。個人的にはやはりカラバンパークが良かったなと思います。
もちろんシェアハウスも悪いところだけではありません。友達はたくさんできるし、毎日皆と同じ生活をするのでまさにファームライフだと感じることが出来ます。
ですのであくまで私の意見は参考にしていただき、自分に合ったスタイルで選んでもらえたらと思います。
重要なのは、選択肢は一つではなく、探せばいくらでもあるということです。
読んでいただきありがとうございました(*´▽`*)
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