オーストラリアの観光地と言えば、オペラハウスやフレーザー島の他にウルル(エアーズロック)が思い出されるのではないでしょうか?
この記事では、個人でウルルに行きたい方向けの情報をまとめています。
✅治安が悪いイメージがあって心配・・・
✅ガイドで行くか個人で行くか迷っている
ぜひ参考にして頂けたらと思います。
基本情報
ウルルとは
ウルルはオーストラリア中心部に位置する、世界で2番目に大きい一枚岩です。
高さ348m・周辺の長さ約9㎞にもなるという驚異的なサイズの岩ですが、なんと地中にも数キロほど埋まっているんだそうです。約5億年前に形成され始め、この形になったのがおよそ7,000万年前と言われています。こんなサイズの岩が存在するのかと、まさしく自然の神秘を感じます。
また先住民のアボリジニたちの聖地ともされており、世界でも珍しい〈自然・文化の世界複合遺産〉に登録されています。自然の神秘や壮大さを感じるだけでなく、先住民の文化とも触れ合える場所として多くの観光客が訪れているのです。
ウルルとエアーズロック
ウルルは別名エアーズロックとも呼ばれます。
ウルルとはアボリジニによる呼び方ですが、エアーズロックという名前はイギリス人によってつけられた名前です。
1770年から、オーストラリアはヨーロッパ人によって植民地とされていました。ウルルを発見したのはイギリスの探検家ウィルアム・ゴスであり、当時植民地の監督を務めていたヘンリー・エアーズの名前から〈エアーズ・ロック〉と名付けられたのです。
何万年も前からウルルの地に住んでいたとされるアボリジニたちは、ウルルを含む土地を奪われ迫害を受けていました。そしてイギリスからの独立を果たしてから85年後に、ようやくウルルはアボリジニに返還されることとなったのです。
今ではアボリジニに対する尊重を込めてウルルと呼ぶことが主流となっているようですが、どちらで呼んでも特に問題はありません。
オープニングアワー
ウルルは年中無休ですが、入園できる時間は季節によって細かく異なります。
事前に確認しておきましょう。
OPEN | CLOSE | |
1月 | 5:00am | 9:00pm |
2月 | 5:00am | 9:00pm |
3月 | 5:30am | 8:30pm |
4月 | 5:30am | 8:00pm |
5月 | 6:00am | 7:30pm |
6月 | 6:30am | 7:30pm |
7月 | 6:30am | 7:30pm |
8月 | 6:00am | 7:30pm |
9月 | 5:30am | 7:30pm |
10月 | 5:00am | 8:00pm |
11月 | 5:00am | 8:30pm |
12月 | 5:00am | 9:00pm |
*Cultural Center 7:00am-6:00pm
*Visitor Information Desk 10:00am-5:00pm
料金、チケット
ウルルを見るためにはチケットが必要です。
チケットは3日間パスと年間パスの2種類があります。また、子供は無料です。
✅ 大人(年間パス)50ドル
✅ 子供(18歳以下)無料
チケット購入・入場
チケットは現地購入かオンラインのどちらかを選べます。
入場口は2つに分かれており、チケット購入希望者は右のラインへ、チケットを持っている人は左のラインに進みます。ですので、事前にオンラインで購入しチケットをコピーしておけば、スムーズに入場することができます。
*コロナ渦ではチケットを持っている人も入場窓口を通らないといけません。状況に応じて対応してください。
✅オンライン購入はウルル公式ホームページからどうぞ!
✅現地購入はドライブスルー形式で車から降りずに行います。
チケットをもらったら、そのまま入場ゲート前まで進みます。
チケットについているQRコードを、横にあるコードリーダーにかざすとゲートが開いて前に進めるようになります。
入場ゲートを出てまっすぐ進むとウルルが見えてきます。
チケットは3日間有効なので、その間は何度も出入りが可能です。
またこのチケットはウルルだけでなく、ウルルから50㎞離れた場所にあるカタジュタにも入れます。数日間滞在して色々散策してみるのも良いですね。
アクセス
ウルルまでの道は1本道なので難しくはありません。
アクセス方法
ウルルへ一番近い町アリススプリングスから来る場合も、反対の南オーストラリアから来る場合もスチュワートハイウェイを通ります。
ガンという地域にロードハウスがあるので、そこを曲がってラセターハイウェイに入ります。そのまままっすぐ進むとウルルに到着します。
アリススプリングスからウルルまでは465㎞あり、直接行く場合は5~6時間かかります。ウルルでの滞在時間も考えて計画を立てることが大切です。
道路状況
アリススプリングスからウルルまでの道路は全て舗装されている2車線道路です。
いわゆるオフロードではありません。
写真のような普通の道路です。
つまりアリススプリングスからウルルまでの道は、4WDの車でなくても大丈夫ということです。
ガソリンスタンドについて
車でウルルまで来る際に知っておくべきことが、ガソリンスタンドについてです。
途中でガソリンが無くなったということが起きないように、事前に場所を確認しておくことが大切です。
*価格や営業時間については変更される場合があります。あらかじめご了承ください。
A:Ampol Stuarts Well Roadhouse Opt
アリススプリングスから約100㎞進んだところにあります。
駐車スペースも広く、ゆっくり休憩することができます。
営業:6:00~18:00
設備:ガソリン、ショップ、ATMなど
料金:2.35ドル/L(Unleaded 91 )、2.26ドル/L(Diesel)
B:Erldunda Roadhouse
ウルルへ向かう道の分岐点で、ウルルまでおよそ3時間のところにあるロードハウスです。ウルルに行く前に多くの人がここで一度足を止め、ガソリンや食料の補給を行っていました。
営業:7:00~21:00
設備:ガソリン、ショップ、モーテル、キャンプ場、バーなど
料金:2.4ドル/L(Unleaded 91 )
また、エミューが飼育されており間近で見ることもできます。
ショップも充実しており、お土産もここで買うことができます。
C:Curtin Springs Station
ウルルまであと約100㎞のところにある宿泊施設です。
営業:7:00~19:00
設備:ガソリン、ショップ、モーテル、キャンプ場など
料金:2.42ドル/L(Unleaded 91 )
無料キャンプ場もあり、ここで前日泊してウルルに行くのもありです。
D:Shell Ayers Rock Service Station
ウルルのそばの小さな町ユーラーラにあるガソリンスタンドです。
3日間パスを使ってウルルを堪能するならここでの給油が必要になるでしょう。
営業:7:30~17:00
設備:ガソリン、ショップ、モーテル、キャンプ場など
料金:2.35ドル/L(Unleaded 91 )、2.38ドル/L(Diesel )
プレミアムガソリンには防犯のためロックがされていたよ。店員さんに言ったら鍵を貸してもらえるよ
宿泊場所
アリススプリングスからウルルは往復で12時間以上かかるため、途中でどこかに宿泊する必要があります。
お金をかけたくない人はキャンプ場の利用をおすすめします。
キャンプ場
ウルル周辺のキャンプ場は2つあります。
Ayers Rock Campground
ウルルからおよそ20㎞のユーラーラの中にあるキャンプ場です。
✅Unpowered site 43ドル/人
✅Powered site 52ドル/人
広い芝生のグランドなので予約なしでも入れる可能性が高いですが、事前に予約をしておくと良いです。
テントや車中泊以外にも、キャビンやルームもあるのでゆっくり滞在したい方にも向いています。
詳細は、Ayers Rock Campground 公式ホームページを確認してください。
Curtin Springs Station
ガソリンスタンドのところでも紹介した宿泊施設で、ウルルから100㎞離れた場所にあります。
✅Unpowered site 無料
✅Powered site 50ドル/人
ここのおすすめポイントは、無料でキャンプできるということです。もしシャワーがしたい場合は4ドルを支払う必要があります。
私は実際にここで1泊しました。
キャンプ場は芝生ではなく土で、日影がほとんどありません。
風が強く、ハエがたくさんいたことが印象に残っています。
100%快適と言えるわけではありませんが、トイレもあり無料で1泊するには十分です。
キャンプ場はとても広く、カラバンやキャンピングカーを持った方々がたくさん泊まっていました。強風が吹くのでテントの固定はしっかりしましょう。
詳細は、Curtin Springs 公式ホームページで確認してください。
ホテル
ユーラーラには5つのホテルがあります。
近くにはスーパーや映画館、レストランなどもあり、快適に滞在することができます。
Desert Gardens Hotel
エアーズロックリゾート入口に一番近いホテルです。
グレートの高い部屋からはエアーズロックを一望できます。
グーグルマップの口コミ件数はおよそ1,800件ありますが、評価が4.2もある人気のホテルです。
✅全室無料WiFi
✅バー
✅レストラン
✅プール
✅庭園
Emu Walk Apartments
食料を買ってきたら、ホテル内で自分でご飯を作って食べることができます。
✅キッチン
✅リビング
✅レストラン
✅プール
Sails in the Desert
テラス付きの客室もあります。
✅マッサージスパ
✅バー
✅レストラン
✅屋外プール
The Lost Camel Hotel
リゾート内のシャトルサービスが無料で利用できます。
✅レストラン
✅屋外プール
✅無料日替わりアクティビティ
✅無料シャトルサービス
Outback Pioneer Hotel & Lodge
出典:Outback Pioneer Hotel & Lodge
素敵な星空を見ることができる展望台のあるホテルです。
簡素な寮のようなスタイルで、価格が比較的安いです。
✅レストラン
✅屋外プール
✅無料日替わりアクティビティ
✅無料シャトルサービス
注意事項
ウルルを観光する際に気を付けるべきがいくつかあります。
盗難に注意
駐車場に長時間車を停めておくため、盗難対策をしっかりしておく必要があります。
貴重品は必ず携行し、外から車の中の荷物が見えないように隠しておきましょう。
朝や昼の時間は観光客が多くそこまで心配はいりませんが、暗い時間に行こうと思っている方は注意するようにしてください。
子供たちが窓ガラスを壊して盗難をするケースもあるそうです。特にロードトリップをしていて荷物が多い場合は狙われやすいです。
実際に私は、駐車場に窓ガラスの破片が散らばっているのを見ました。
用心に越したことはないです。
現在登山は禁止
数年前まではウルルに登ることができていましたが、現在は禁止されています。
立ち入り禁止の柵やロープが張られてあり、禁止の看板も立っているのですぐに分かると思います。
写真禁止エリア
ウルルは歩いて1周することができますが、途中で写真禁止エリアがいくつかあるので気を付けてください。
写真禁止エリアには看板があり、それ以外の場所は写真撮影が可能です。
文化や先住民たちへのリスペクトを忘れずに楽しみましょう。
全てが割高
アウトバックに位置するウルル周辺の地域では、ガソリンも食料も価格が比較的高いです。
食料や水などはウルルに来る前に、調達しておくべきです。
ガソリンはどうしても必要なものなので仕方ありませんが、ウルルに近づくほど高くなるというのを頭に入れて置いたらいいと思います。
ウルルで自然の壮大さを感じよう
歴史ある世界遺産ウルルをめいっぱい楽しむために、事前に知っておいた方が良い情報をまとめました。
特にロードトリップでウルルに来る方は、車のトラブルを避けるためにどこに何があるのかを確認しておくことが大切です。
・ガソリンスタンドの位置を確認!
・宿泊場所(キャンプ場)を確認!
・盗難や撮影禁止区域に注意!
この記事が少しでも役に立てれば嬉しいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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